はじめに
アーツマネジメント法務とは
筆者は「アーツマネジメント法務」というものを通してアーティストのサポートをさせて頂いているのですが、「アーツマネジメント法務ってなんなの?」というご質問をよく頂きます。
それもそのはずで、一般的に「アーツマネジメント法務」という用語は存在しませんので、筆者の経営している事務所独得の表現といっても良いかもしれません。「法務」という言葉はわりとよく聞く用語ですので、なんとなくイメージできるかもしれませんが、一般的には「法的な事柄に対応する業務」のことをいいます。
具体的に言えば、契約書作成や各種権利の管理と活用、コンプライアンス対応や各種法律の精査などです。企業の法務部が行っているような業務がこれにあたります。
ですので、簡単に言うとこのような法務をアーティストの視点に立ってマネジメントしようと立ち上げたのが当事務所の始まりなので「アーツマネジメント法務」という言葉を好んで使うようになりました。
マネジメントしようとするアーティストは様々ですが、筆者の培った経験が主に音楽業界、IT業界(主にDTP,WEB関連)に特化しておりますので、割合としてはそちらが多いです。関連して事務所開業以来、写真業界やアパレル業界、絵画関連の方のご相談にものってきました。
本サイトでは、これらの中でも非常に入り組んでいて、ご相談も多い音楽業界に関する事柄を中心に取り上げていきます。
それもそのはずで、一般的に「アーツマネジメント法務」という用語は存在しませんので、筆者の経営している事務所独得の表現といっても良いかもしれません。「法務」という言葉はわりとよく聞く用語ですので、なんとなくイメージできるかもしれませんが、一般的には「法的な事柄に対応する業務」のことをいいます。
具体的に言えば、契約書作成や各種権利の管理と活用、コンプライアンス対応や各種法律の精査などです。企業の法務部が行っているような業務がこれにあたります。
ですので、簡単に言うとこのような法務をアーティストの視点に立ってマネジメントしようと立ち上げたのが当事務所の始まりなので「アーツマネジメント法務」という言葉を好んで使うようになりました。
マネジメントしようとするアーティストは様々ですが、筆者の培った経験が主に音楽業界、IT業界(主にDTP,WEB関連)に特化しておりますので、割合としてはそちらが多いです。関連して事務所開業以来、写真業界やアパレル業界、絵画関連の方のご相談にものってきました。
本サイトでは、これらの中でも非常に入り組んでいて、ご相談も多い音楽業界に関する事柄を中心に取り上げていきます。
音楽業界について
音楽業界と一口に言っても、その中身は複雑です。筆者はいわゆる実演家というものに分類される活動をしてきましたが、多くの方がイメージしやすい音楽業界はレコード(CD)に関するものではないでしょうか。
多くの音楽業界関係者は一枚のCDの売上に一喜一憂し、多くのアーティストが業界に現れては消えていくものでした。この一枚のCDが世に流通するためには、じつに多くの方が関わっています。
細かいことを言えば、プロデューサーやディレクター、コーディネーター、レコーディングエンジニアにプロモーター、ディストリビューターなどなど、挙げればキリがないですが、アーツマネジメント法務的な観点で重要視すべきは以下の三者になります。
ⅰ´アーティストの二種類
(1)作詞・作曲者(狭義の意味でいうアーティスト)
(2)実演家(ミュージシャン)
ⅱの、レコード会社は基本的にレコード(CD)の制作・販売をする会社です。つまりレコード会社は、曲のレコーディング・CDのプレス・完成したCDの流通を全て行います。もちろん場合によっては一部を外部委託するケースもあります。
法務の視点で大事なことはレコード会社がレコーディング・プレス・販売などの資金を捻出しているということです。なお、レコード会社は「レーベル」や「音楽ソフト制作会社」と呼ぶこともありますが、純粋なCDの盤面(印刷面)もレーベルと表現するので混同しないようにしましょう。
ⅲの音楽出版社は、完成したCDの版権管理や販売、タイアップの取得などのプロモーション全般を行う会社です。少しややこしいのですが、音楽出版社もCDの製作を行ったり、これらの資金を提供するケースが多々あります。
出版社というと書籍や雑誌を制作・販売している会社を想像しがちですが、これらとはまったくの別会社をいいます。どうして「出版社」というのかですが、CDはおろかレコードすら存在しなかった昔から、版権管理の業務が存在しており、この頃は楽譜の出版とその版権管理を行っていたからです。時代の流れとともにその管理事業がレコードやCDに変わっていったことは、法的に見ても重要なことですので、覚えておきましょう。
多くの音楽業界関係者は一枚のCDの売上に一喜一憂し、多くのアーティストが業界に現れては消えていくものでした。この一枚のCDが世に流通するためには、じつに多くの方が関わっています。
細かいことを言えば、プロデューサーやディレクター、コーディネーター、レコーディングエンジニアにプロモーター、ディストリビューターなどなど、挙げればキリがないですが、アーツマネジメント法務的な観点で重要視すべきは以下の三者になります。
- アーティスト
- レコード会社
- 音楽出版社
ⅰ´アーティストの二種類
(1)作詞・作曲者(狭義の意味でいうアーティスト)
(2)実演家(ミュージシャン)
ⅱの、レコード会社は基本的にレコード(CD)の制作・販売をする会社です。つまりレコード会社は、曲のレコーディング・CDのプレス・完成したCDの流通を全て行います。もちろん場合によっては一部を外部委託するケースもあります。
法務の視点で大事なことはレコード会社がレコーディング・プレス・販売などの資金を捻出しているということです。なお、レコード会社は「レーベル」や「音楽ソフト制作会社」と呼ぶこともありますが、純粋なCDの盤面(印刷面)もレーベルと表現するので混同しないようにしましょう。
ⅲの音楽出版社は、完成したCDの版権管理や販売、タイアップの取得などのプロモーション全般を行う会社です。少しややこしいのですが、音楽出版社もCDの製作を行ったり、これらの資金を提供するケースが多々あります。
出版社というと書籍や雑誌を制作・販売している会社を想像しがちですが、これらとはまったくの別会社をいいます。どうして「出版社」というのかですが、CDはおろかレコードすら存在しなかった昔から、版権管理の業務が存在しており、この頃は楽譜の出版とその版権管理を行っていたからです。時代の流れとともにその管理事業がレコードやCDに変わっていったことは、法的に見ても重要なことですので、覚えておきましょう。